寝床

主に感想文

「山田孝之のカンヌ映画祭」

 

「山田孝之のカンヌ映画祭」が面白い。

まだご覧になっていない方も「山田孝之の東京都北区赤羽」と同じく山下&松江監督と聞けば、おっと思うはず。ただ、前回よりはずっと精神的に安定して穏やかな山田さんなのです。ただやろうとしていることの規模がやたら大きいのです。なんたってカンヌを目指す(俳優ではなくプロデューサーで)というものなのです

 

例のごとく、いきなり山田さんがカンヌを取ると宣言し、松江監督が困惑している間に制作会社までできており、(このあたりのスピード感は赤羽区に移り住んでオリジナル刺繍Tシャツを作る速度。)脚本もないけど殺人鬼の話というのは決まっており、その主演女優としてまさかの芦田愛菜さんがキャスティングされており。という…。

 

これは、どこまでホントでどこまでウソなのか?ただ、そのおかしみ満載の状況の中、今の映画界の問題点についてかなり率直に話していて、それが現役バリバリの役者の口から語られるというのはちょっと今まで無いことだと思います。

 

見どころは芦田愛菜さん。彼女が画面に映るだけでワクワクする。非常に聡明で、これからますます良い女優さんになっていくのだなと思います。

 

エド・ケンパーをモデルにした映画をとりたい山田さん。それを芦田さんに演じてほしいらしい。河瀨直美監督が芦田さんに、「でも本当に殺すんだよ?」と確認するところ、ひやりとした。

今後どうなるんだろ。