寝床

主に感想文

イゾラドお父さんーわかり会えないことから

 東京ポッド許可局に出てきた「イゾラドお父さん」という新概念が最近気になってる。

「イゾラドお父さん」とは、アマゾンでたった一人の生き残りになってしまった謎の先住民イゾラドのごとく、何を言ってるかよくわからないお父さんたちを悲哀と愛情を込めて、そう呼称するもの。

この「イゾラドお父さん」に関する報告を聞いて、めちゃくちゃ思い当たることがあった。

うちの父も、最近あった人に話が通じないと嘆いている。本人は相手に理解力がないと思っているようだけど、よく聞くと、言葉が足りないというか、(言葉数はめちゃくちゃ多いのだけれど)、背景を相手は知らないのだからもっと簡潔に、やってほしいことを直接言えばよいのに、と思う。

 

イゾラドお母さんもいるけれど、お母さんのほうは伝わっていなくてもあんまり気にしてないみたい。

 

同じ国籍で同じ言語を話しているのだから同じ文化を持っているに違いないと思いがちだけど、実は全然見てきたものも、考え方も違って当然で、その意見の対立は文化の違いなんだから受け入れるしかないってこと、もっと認識するべきだよなって最近思っていた。それをイゾラドという言葉で表現してしまうのが可笑しかった。イゾラドなんだなと思うとイライラもしなくなる気がする。

 

ところで、本家の最後のイゾラドとなってしまったアウラさん。周りの看護師さんやスタッフが絵やカードなどを使ってコミュニケーションを撮ろうとしないのかが謎だったな。同じ話を繰り返すからなのか。

 

 

 

ヤノマミ (新潮文庫)

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