夏休み子ども科学電話相談室が苦手だ
「夏休み子ども科学電話相談室」というラジオ番組がありますね。
子どもたちの質問に専門家の先生たちが答えてくれるというあれです。
微笑ましい番組のはずなのに、私はどうも苦手だ。
というのは、子どもたちの質問があまりにも根源的すぎるから。
例えば、よくあるタイプの質問。
どうしてオタマジャクシは親とぜんぜん違う姿なんですか?。
この手の質問は素朴だが、答えるのはとても難しいと思う。
先生たちは「子どもの頃は水中で生活するのでそれに適した体、大きくなったら陸地に上がれるように変化するためだよ」とか説明するのだけど、子どもたちはなんだか納得いっていない感じで、どんどん声が沈んでいってる気が…。
80年代生まれですから
わかるぞー、その気持。
そうじゃないんだよね。
なんで小さなカエルとして生まれないのかというのが知りたいんだ。
キリンの首が長い理由はその方が草が食べやすいからって、じゃぁなんで木に登れるように進化しなかったんだろう。
ラッコはマイストーンをポケットにしまっているけどなんで爪か歯がものすごく固くなるほうに進化しなかったの?
こういうのって考えれば考えるほど不思議。
「たまたまそういう個体が生き残った」って言われる方がまだ納得するとおもうんだけど、そういう回答を聞いたことがない。
とにかく、子どもたちは質問するその瞬間まで自分が本当に疑問に思っていることを意識してないのだと思う。答えが帰ってきてはじめて、なんか違うと気がつくのだ。
納得いってないけど空気を読んで分かったと言ってる子どもたちの声を聞くと、なんともいえない気持ちになってしかたがない。
だから夏休み子ども科学電話相談室が苦手だ。
でも、たまにおもしろい回答があるので聞いちゃうんですけどね。