風通しのいい人
最近、天津木村さんがなんだかすごく良い。エロ詩吟で一世を風靡した一時期は相当稼いでいたようだが、いわゆる一発屋で現在はアルバイトもしながら生活しているらしい。そう聞くと悲壮感が漂いそうだが、不思議とそれを感じない人だと思った。
例えば、「おっさんレンタル」という、おっさんを派遣するサービスがあるのだけど、これに普通の「おっさん」として派遣されているとか。他にも、今年大型二種免許をとってロケバスの運転手になったりとか。
私のような人間だと、仕事がなくなってから一般の人に会う仕事とか、かつて出演者としていっていたロケ現場に運転手として行くのは情けないとか思ってしまいそう。でも、本人は抵抗がないらしく、車が好きでロケも好きだからいいのだそう。
考えてみると、ちょっと変わったアルバイトや、ロケバスの運転手として仕事として呼ばれなくても、バラエティの現場に居られるというのは絶対にいい。実際、そういう仕事の話が興味深いし、エピソードにもなる。なんというか、いい意味で芸人ロマンがない人なんだと思う。家族を支えなければ、という思いもあるだろうけど、なんだかひょうひょうとしてて風通しがいい。こういう人って、どう転んでも幸せな人生を送るんじゃないのかな。